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VST LINK - E-Phonic SoloStringについてつぶやく
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 no. 216 »» E-Phonic SoloString についてつぶやく
 プラグイン内容/対応OS » ギター風發弦楽器 (物理モデル) / Win count » 348  
5種類の物理モデルを選択可能な、ギター風發弦楽器音源。
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 このプラグインは 画面右端にOvationのギター・ヘッドが描かれているので
アコースティックギター音源だと信じている人が多い(*1)。
 しかし実際の音はスチール弦の「金属質の響き」がメインで、アコースティックギターの豊かな胴鳴りやナチュラルな響きはほとんど感じられない。
むしろ「サスティーンの伸びが悪いビザールギターを、コンプレッサで無理やり伸ばして、レゾネータ・ギター風の金属質の響きを強調した音」とでも解説したら納得できそうな、とにかく「独特の音」である。
 次にエフェクトを見ると ビブラート/ステレオ・トレモロ/WahWah といったレトロなモジュレーションがあるものの、アコースティック・サウンドに欠かせないEQ/エキサイタ/コーラス は見当たらない。
 結局このプラグインは、リアルなアコースティックギターなど最初から目指していないのだろう。むしろ、素朴な楽器と陳腐な機材で新鮮な響きを紡ぎ出すブルース、カントリー、民俗音楽と趣向の良く似た「全く新しい發弦楽器」なのだろう。(辛口批評したw)
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*1: このプラグインは元々はアコースティック・ギター専用ではなく、抽象的な發弦モデル音源として開発され、そのGUIには發弦楽器の象徴としてFenderタイプのヘッドが描かれていた。 しかしリリース後にKVR Forumで「音はアコースティックギターっぽいのにGUIがFenderなのはおかしい」という意見が出て、GUIをOvationギターヘッドに変更し、以降アコースティックギター音源だと誤解されるようになってしまった。
[KVR]http://www.kvraudio.com/forum/archive/instruments/2003-05/20126.php
なおFender独特のヘッド形状はクロアチアの民俗楽器に由来し、Fenderはこの形状のアコースティックギターを主にカントリー市場で長年販売している。最初のGUIのFenderヘッドは、実は民俗音楽志向の象徴だったのかもしれない.(ないない)
    http://www.fender.com/products/search.php?section=Acoustics
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評論家ごっこはこれ位にして、実用上の問題を一つ。

このプラグインのEnvパラメータはAttack/Decayのみ。ReleaseはDecay兼用です。
この結果、いったん音を出すと常に余韻が残り、余韻を途中で止める事はできません。長く伸びる余韻やミュート気味の短い余韻を曲に生かせれば無問題(*2)なのですが、普通のメロやリズムの演奏では長い余韻が邪魔になります。
 ところで生楽器で余韻をコントロールする時、ピアノなら離鍵タイミングやダンパーペダル 、ギターなら手のひらや指によるミュートを使います。ならばこのプラグインの場合も、唯一の余韻パラメータである「Decay」をリアルタイムに調整するのが正解でしょう。
例えばDecayパラメータをMIDIコントローラに割り当てておき、
音を切る時は「Decayを短くして余韻を止め、次の発声に備えDecayをすぐ元に戻す」、
あるいは「フレーズに応じてDecayを調整して、アーティキュレーションを付ける」等々。
なお、この方法にはいくつか欠点があります。 中でも最大の欠点は、
ギター演奏の特徴である「複数旋律の同時進行の響き」を途切れさせてしまう点です。
そこは楽器演奏シミュレーションの特性と考え、別トラックで音を重ねると良いでしょう。
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*2: 余韻を生かした曲の例 (ヒーリング系)
[mp3] http://pvido.home.solnet.ch/Solo_String.mp3

 ■Guitar ■Pluck ■Ethnic ■PhysicalModeling
E-Phonic SoloString
 おすすめ » ★★  
 aカテゴリー » VSTi:Guitar 2008/01/29(Tue) 


 

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